2026年3月14日 過去24時間の市場動向と経済ニュース
過去24時間の主要指標動向
米株式市場は下落し、S&P500は前日比0.61%安の6,632.19、ナスダック総合は同0.93%安の22,105.36で取引を終えました。一時上昇していた米国株価は、中東情勢緊迫で原油価格が再び急騰した影響から売り直されました。10年物米国債利回りは4.2850%と0.28ポイント上昇し、インフレ加速懸念から上昇傾向が続きました。利回り上昇は住宅ローン金利など借入コストを押し上げるとともに、株式や暗号資産などリスク性資産の売り圧力要因になっています。
ビットコイン(BTC)価格は上昇したものの74,000ドルで押し返されて反落、前日比では1.46%高の71,417ドル付近で推移しています。暗号資産市場では、米長期金利上昇や株安に伴うリスク許容度の低下で売りが優勢となっています。歴史的にビットコインは「ハイリスク資産」と見なされており、債券利回りの上昇が続く局面では需給が冷え込みやすい状況です。また、世界的な株価下落がビットコインへの投資マネーを引き上げ、売買出来高の低迷も価格の重しになりました。
主要経済・金融ニュース
米1月個人支出は横ばい、4Q成長率下方修正
米国商務省が13日に公表した1月の個人消費支出(物価変動調整後)は前月比わずか0.1%増にとどまり、消費がほぼ横ばいでした。連邦準備理事会(FRB)注目のコアPCE物価指数(食品・エネルギー除く)は同0.4%上昇し、依然として高水準です。また、昨年10~12月期の実質国内総生産(GDP)成長率は当初発表の年率+1.4%から+0.7%に大幅下方修正されました。長期にわたる政府機関閉鎖や消費減速、輸出の落ち込みが影響し、年末にかけて経済の勢いが鈍化していることが示されました。ただし、基調的な消費や雇用は堅調さを保っており、FRBは中期的には利下げに慎重になると見込まれています。
Amazon、AI対応で370億ドルの社債発行へ
米アマゾン・ドット・コムは、人工知能(AI)関連のインフラ整備資金として約370億ドルの社債発行を計画しています。巨額の需要を集めた同社債は11回に分けて発行され、AIデータセンターやクラウドコンピューティング設備の拡充に充てられる見込みです。この動きは、グーグルやマイクロソフト、メタなど大手ハイテク企業が競ってAI投資を加速している中で際立っています。業界全体では2026年にAI関連支出が6,000億ドル規模に達する予測があり、従来は内部留保で賄っていた事業資金を債券市場からも調達するなど、外部資金への依存度が高まっています。金融市場ではこうした動きを受け、米ハイテク株を中心に物色動向が活発化しています。
英国1月GDPは横ばい、エネルギー高で景気停滞
英国統計局が13日発表した1月の国内総生産(GDP)は前月比0.0%と、前月の+0.1%から伸び悩み、エコノミスト予想の+0.2%にも届きませんでした。自動車など製造業を含む産業活動が低迷し、消費者支出も価格上昇で抑えられました。エネルギー価格の高騰や生活コスト増が家庭消費を圧迫しており、景気は本格的な回復局面に入っていません。欧州中央銀行(ECB)と歩調を合わせて英国中銀(BOE)もインフレ抑制を優先しており、市場では当面は金利据え置きが見込まれています。中東情勢不安による原油高が加われば、英国経済への下押しリスクがさらに高まる可能性があります。
米、原油安定化狙いでベネズエラ制裁緩和
米財務省は13日、原油供給安定化を支援するため、ベネズエラに対する経済制裁の適用除外措置を拡大しました。具体的にはベネズエラ石油公社(PDVSA)への投資や活動を促進する一般ライセンスを更新・発行し、同国のエネルギー産業再建を後押しします。加えて、同国からの肥料輸出を認めることで、米国農家向けの供給不足懸念にも対応します。これはイラン情勢などで高騰する国際エネルギー価格を緩和し、世界のコモディティ市場を安定させる狙いがあるとされています。ベネズエラでの原油生産増加が実現すれば、一部原油市場の需給ひっ迫緩和につながる可能性があります。