勢いは継続か
4月に入ってから仮想通貨市場はいけいけどんどんの状況にあります。ビットコインは6万ドルを回復し、イーサリアムなどその他のコインは史上最高値をブレイクしている、ここから数日でこの流れが継続して続くか否かという重要なポイントに入っています。
チャートからみた視点、ファンダメンタルズから見た視点と3つの重要ポイントを解説します。
ポイント①:春先アノマリー、4月は過去5年連続上昇データ
まずは4月は過去5年間月足で陽線をつけているということを以前記事でご紹介していますのでそちらをご覧ください。
直近のパターンとして、1月・2月・3月と下旬を底にしてその後中旬から下旬に向けての上昇、これも現段階では同じ動きとなっています。
ポイント②:3月12日が新月、相場の転換点
ビットコインは、過去最高値を更新できずに新月を迎える状況となりました。そして3月12日、重要な転換点である新月になります。新月・満月は、相場は転換点となります。ただ転換=反転ではありません。
・新月(満月)付近を起点にしさらに高値を更新し流れを継続する
・新月(満月)付近を起点にし全く逆方向に反転する(現時点は調整に入る)
春先アノマリーは上昇しやすいとはいえ、今までも大きな調整を入れながら上げ下げしています。下落幅は1日で100万円幅近くを記録することもあります。この辺りを意識しておくことで、さらに有利な場面から買い参戦することが可能となりますので、新月に関しては意識しておきたいところです。
ポイント③:コインベース、ナスダックへ上場
上述の2点は、春先の傾向と2週間に1度のペースで訪れる新月・満月の傾向ですが、今回の一番の重要ポイントが、コインベースの米国のナスダックへの上場となります。
これは、仮想通貨史上初、そして仮想通貨界隈だけでなく、米国や世界の投資家が注目することになります。上場日は、4月14日直接上場を果たす予定。上場前の4月6日、2021年1月〜3月期の決算報告を行い、事業と収益の主要データを開示しています。
コインベース四半期決算(2021年1月〜3月期)
・月間取引ユーザー数:前四半期から117%増加
・売上高:18億ドルを計上
・純利益:約7億3000万ドルから8億ドルに増加
・アクティブユーザー:2020年第4四半期280万人から610万人へ増加
・取引プラットフォームにおける総資産額:900億ドルから2,230億ドルに増加、対前四半期比で約150%増
2,230億ドルの資産のうち約1,220億ドルは機関投資家からの資産となっており、コインベースの強さが伺えます。
上記重要ポイントから考えられること
コインベースの件を見る限りでもかなり期待ができる内容となっており、ここからさらに上値を狙う可能性が高い。そうなると直近では7万ドルを狙う勢いとなるか?に注目をしたいところです。
そのポイントとして注目をしておきたいのが、仮想通貨の時価総額約半分を担うビットコインです。3月14日につけた史上最高値である670万円台、この史上最高値のブレイクが当然ながら必須条件となってきます。
4月10日に史上最高値に迫りましたが、その後反落、現在は少しもみ合っておりパワーを溜めている展開となっています。ここからは新規ポジションを保有する場合は、高値づかみにならないようにまずは、コインベースの上場の動きを見届けてから入り直すことが無難ではないでしょうか。
セルザファクトバイザルーモアという言葉があります。日本語でいえば、”期待で買って、事実で売る” このような状況も当然頭に入れておく必要があります。
NFTが価格の上昇を牽引
その他の仮想通貨市場の変化といえば、NFT(非代替性トークン)。NFTは、デジタルアート、ビデオゲームのアイテム、音楽ファイルなどのデジタル創作物を商品化するために使用することができる仕組みが注目される一方で、仮想通貨に投機していた投資家が、NFTを大幅に増加して取引するようになり、投機が活発化しています。
では、NFTはバブルなのでしょうか。現在の価格の盛り上がりが、NFTに対してのものか投機によるものかで変わってきます。投機によるものであれば、価格が崩れ出すと市場に影響がでる可能性があります。そして、このような自由な発想の取引は、過去にも規制が入っています。よくもわるくも規制が入り、なんどもそれを繰り返すことで向上していきます。
ただ、NFT自体は魅力的な内容であり、多くの人を正しく熱狂させているように見受けられますので、この辺りも含めて仮想通貨業界の発展に注視していく必要があります。
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