ツール解説米国株・日本株の値動きをテーマで分析

Guide / 画面の読み方

AI関連株 25カテゴリー・ザッパー(日本版) 使い方マニュアル

What / このツールで分かること

AI の «どの工程» が買われ、どこが出遅れているか

日本に上場している AI に関わる会社を、半導体から電力・冷却・ソフトウェアまで25のカテゴリーに分け、 各カテゴリーの代表3社の値動きを、同じ起点から並べて見比べる道具です。最長5年の期間で見られます。

«AI 関連株» とひとまとめに呼ばれても、中身は AI を動かすための部品・設備・電力・ソフトなど、まったく違う事業の集まりです。 相場の関心は、ある時期は半導体、次は電力や冷却、というように工程をまたいで移ります。 カテゴリーを1つずつ «ザッピング»(次々に切り替えて見ること)すると、その移り方が目で追えます。

カテゴリーの間の差

25カテゴリーの騰落率を色の濃さで並べた一覧。

カテゴリーの中の差

代表3社を同じ0%の起点から重ねた線グラフ。

出遅れている銘柄

選んだカテゴリーの銘柄を騰落率の順に並べた表。

Japan edition / 日本版の違い

米国版との違いは «期間の長さ» と «データの出どころ»

画面の作りと操作は米国版と同じです。違うのは次の3点です。

項目米国版日本版
期間の選択肢1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年・3年・5年
開いたときの期間3ヶ月1年
株価のデータ米国市場の終値日本取引所グループの J-Quants。株式分割を反映した調整後の終値

上場して日が浅い銘柄は、長い期間を選ぶと «上場した日» から線が始まります。 たとえば2024年に上場した銘柄を5年で見ると、ほかの2社より線が途中から始まり、0%の起点もその銘柄の上場日になります。 同じカテゴリーの3社でも起点の日がそろわないので、長い期間では線の高さをそのまま比べないでください。

株式分割のあった銘柄も、分割の前後で線がつながるように調整した値を使っています。 画面の «分割で株価が急に下がった» ように見える段差は出ません。

Map / 画面の地図

上から «操作 → 25カテゴリー → グラフ → 順位»

画面は1枚で、上の操作とカテゴリーの選び方によって、下のグラフと表が切り替わります。

模式図
1 期間1ヶ月3ヶ月6ヶ月1年3年5年 比較モード選択クリア
2
3
4
番号場所中身
1操作期間の切り替え(1ヶ月〜5年)と、複数のカテゴリーを重ねる «比較モード»。
225カテゴリー ヒートマップカテゴリーのカードが5列に並びます。押すとそのカテゴリーが選ばれます。
3グラフ選んだカテゴリーの代表3社の騰落率。下に «前・次» の切り替えボタン。
4騰落率ランキンググラフに出ている銘柄を、騰落率の高い順に。
Heatmap / 25カテゴリーの一覧

カードの色の濃さが、そのカテゴリーの強さ

カードには番号・名前・騰落率が入り、背景が緑(上げ)か赤(下げ)に塗られます。 色の濃さは、25カテゴリーの中でいちばん大きく動いたカテゴリーを基準にした相対的な強さです。

例
No.1GPU・アクセラレーター+18.4%
No.2AI ASIC・カスタムチップ−3.2%
No.3HBM・メモリー+31.0%
No.4光ファイバー・ケーブル−12.5%
No.5冷却・空調+6.1%2/3
騰落率
カテゴリーの代表3社の騰落率の平均。期間の起点の終値からの変化です。
色の濃さ
いちばん大きく動いたカテゴリー(例では No.3 の +31.0%)がもっとも濃くなります。 同じ +18% でも、全体が大きく動いている時期には薄く、静かな時期には濃く見えます。
選ばれているカード
枠が水色になり、右上に小さな丸が付きます。比較モードでは、丸の色がそのカテゴリーの線の色の目印になります。
右下の «2/3»
代表3社のうち、値動きのデータがそろっている社数。3社そろっていないカテゴリーは、そろっている社だけの平均です。
Chart / 0%始点のグラフ

同じ起点からの伸び方で、3社を比べる

株価の水準が違う3社をそのまま並べても比べられません。 期間の最初の日の終値を0%にそろえ、そこから何%動いたかで線を引いています。

例 0% +15% +30% ← 期間の起点      いま →
◀ 前No.1 / 25次 ▶
見るところ読み方
線の開き3社が同じように動いているか、1社だけが離れているか。1社だけ伸びていれば、カテゴリーの強さはその会社の事情かもしれない
0% の線起点の日の株価。下にある線は、期間の中で値下がりしている
◀ 前・次 ▶カテゴリーを番号の順に切り替える。キーボードの左右の矢印キーでも切り替わる

比較モードにすると、カードを押すたびにカテゴリーが最大4つまで重なります。 このときの線の色はカテゴリーごと、線の種類(実線・破線・点線)が同じカテゴリーの中の3社の区別です。 たとえば «GPU» と «冷却・空調» を重ねて、どちらが先に動き出したかを見る、という使い方をします。 «選択クリア» で1つのカテゴリーの表示に戻ります。

Ranking / 騰落率ランキング

下にある銘柄ほど «出遅れ»

グラフに出ている銘柄を、騰落率の高い順に並べます。いちばん上は緑、いちばん下は赤の文字になります。

例

騰落率ランキング(1年)— 下位ほど出遅れ

銘柄カテゴリー騰落率
EXB 例示社BGPU・アクセラレーター+24.0%
EXA 例示社AGPU・アクセラレーター+18.0%
EXC 例示社CGPU・アクセラレーター+13.2%

色の四角はグラフの線の色です。データがまだそろっていない銘柄は «未収集» として最後に並びます。 例では3社とも上げていますが、赤い文字は «下げている» ではなく «この中でいちばん伸びていない» という意味です。

Flow / 使い方の流れ

カテゴリーの差 → カテゴリーの中の差、の順に見る

最初から個別の銘柄を見るより、工程ごとの流れをつかんでから中を見るほうが、動きの理由を考えやすくなります。

  1. 期間を選んで、25枚のカードの色を眺める。濃い緑と濃い赤がどの工程に集まっているかを見ます。
  2. 気になるカテゴリーを押し、◀▶ で前後もザッピングする。隣り合う工程に同じ動きが広がっていないかを確かめます。
  3. グラフで3社の線の開きを見る。カテゴリー全体の動きか、1社だけの動きかを分けます。
  4. 期間を切り替えて同じカテゴリーを見直す。1年では出遅れでも、5年では先頭、ということがよくあります。長い期間では上場日の違いに注意します。
Caveats / 読み違えやすいところ

«出遅れ» は «これから上がる» ではない

伸びていない銘柄やカテゴリーには、伸びていない理由があることが多いものです。 この道具は «差がどこにあるか» を見つけるまでで、差が埋まるかどうかは教えてくれません。

  • 代表3社の平均です。カテゴリーの全銘柄ではありません。3社の顔ぶれで結果が変わります。
  • 起点の日で結果が変わります。期間の最初の日にたまたま大きく動いていると、その後の騰落率が大きく見えたり小さく見えたりします。
  • カードの色は相対的な濃さです。全体が大きく動いた時期は、同じ騰落率でも色が薄くなります。
  • カテゴリーの分け方は、このツールの整理です。1つの会社が複数の工程にまたがる事業を持っていることもあります。
  • 長い期間では、上場日の違いで起点がずれます。3年・5年では、同じカテゴリーの3社の線の高さをそのまま比べないでください。

本記事の画面の例は、見方を説明するための架空の値と銘柄記号です。ツールの実際の数字とは関係ありません。 本記事とツールは市場の状況を整理するための情報で、特定の銘柄の売買をすすめるものではありません。