緊急事態宣言延長の痛手
新型コロナウィルスの報道が日々テレビでは行われています。しかし中身はPCR検査がどうとか感染者数がどうとかといった内容ばかりです。遅れて報道されるであろう内容。これはもうすでに起こっています。
” 経済の悪化、失業、自殺 ”
新型コロナウィルスはウィルスが直接命を奪うケースはもちろんあります。しかし日本でいえば死亡者数は低く、年齢別でいえば40代以下はほぼゼロに等しい数字。
それ以上に経済へのダメージによる失業や自殺の方が今後大きく問題になってきます。
日本の自殺者数が増加した理由
新型コロナウィルス前に日本では自殺者数が増加した理由で大きな要因があります。
” デフレ脱却できない政府 “
長い間慣れてしまって非常に危険なマヒが国民に起こっていますが1990年代からデフレは始まりそして増税が何度も行われています。
デフレ脱却を達成していない中での増税は逆効果となります。増税はインフレ率を抑制することで知られていますが全く逆の政策が何十年も取られています。
1997年4月の増税。
3%⇒5%。
これは、景気は悪化し、失業率も上昇しました。
そして、増税後の1997年から1998年は、失業率は急増し同様に自殺者数も増加。
2.4万人⇒3.3万人。
ついに2019年10月には10%となりました。単体で見れば大したことがないように感じるかもしれませんがこれはだれからも税金を取るという恐ろしいシステムです。
・100円しかもっていない小さな子どもからも。
・100億以上もっている富豪からも。
同様に10%取ります。
当たり前のようでこれが当たり前にされて大丈夫なのか?という部分ですね。同じ10000円の商品を購入したとして分け隔てなく取る1000円という消費税。これはある人には大きく影響し、ある人にはかすり傷にもならないということです。
プラスで新型コロナウィルスが加わった最悪の年
2020年年始に発表された2019年10月期ー12月期のGDP(国内総生産)は−6.9%と悪化。驚きの数字となりました。速報値の−6.9%はさらに修正され−7.1%に。GDPが悪化するということは簡単にいえば国民の所得が減っているということです。これは10月の増税で一気に加速したといえます。
「政府は景気は緩やかに回復傾向にある」
といった発言を繰り返していましたがそれはないということは覚えておくべきポイントです。そしてプラスで新型コロナウィルスに襲われました。世界中も大変ですが、実は日本は増税プラスでの今という最悪な事態です。
オリンピック需要、延期
さらに厳しいことに東京オリンピックが開催される予定だったのが2020年。オリンピックの年は需要は終了しており後は開催を迎えるだけで経済は悪化します。増税とオリンピックで日本経済は厳しい中での新型コロナウィルス。
米国などと比べ感染者数、死者数は少ないものの強制力はないといいながらも緊急事態宣言でほぼ休業になっています。他国がV字回復をしても日本経済は非常に厳しい状態にあるということです。これに巻き込まれるのが一般人。
雇われ先が休業したり企業が縮小されれば弱者に影響が出ます。正社員ではないパートや日雇い労働者などの方々は十分な補償がされるでしょうか。
ブラック企業だから無理とかではなく、日本政府の補償の遅さ、曖昧さを見ていたら企業側が十分に補償が出来ないのは明らかでしょう。企業側も破たんなども出てきています。
失業率は自殺者を増やす・・ です。
自殺支援団体4割休止の事実
こんなときに手を差し伸べる機関が存在します。自殺者対策団体です。
しかし今回の新型コロナウィルスはそんな団体にすら活動をさせない状況が起こっています。
一般社団法人「いのち支える自殺対策推進センター」による緊急アンケート。5月12日までで、全体の4割が「新型コロナウイルスの影響で、対面相談が難しい」とし活動を休止していると日経新聞が報じています。
自殺対策が必要な時期に対面相談ができないという歯痒さ。もちろん電話相談もあるでしょうが、相談者が心を開くのか?は疑問に残るところです。
支援をする人によって救われた人たちは多く存在するでしょう。しかし4割が休止している事実は把握しておくべき必要があります。
なぜ、自殺するのか? 後悔する前に。
素朴な疑問ですが自殺する人の考えは自殺した人にしか分かりません。いじめを苦に自殺、などもありますね。ただ大抵事態が起こってから周囲は後悔します。
” もっと相談に乗ってあげていれば・・ ”
この考えは非常に重要です。今後僕も含め皆さんの周囲にも困った人は出てくるでしょう。
そしてなんらかのサインを出していることもあるでしょう。
そこで気づいて出来ることをやってあげる、話を聞くそれだけでも価値があります。
新型コロナウィルスで死ぬ意味ある?
最後にあえて挑発的に書きます。
「新型コロナの影響で自ら命を絶つってもったいなくないですか?」
なんのために生きてきたのでしょうか?本当にこの世を去る理由がコロナや失業でいいのでしょうか?
海外では「失業でなんで自殺なの?」と不思議に思う国の人たちもいます。先進国の中でも自殺者数が日本はトップ。命があっての毎日です。生きていれば山も谷もあります。楽しいことも苦しいことも。
今、もしあなたが人生の谷にいるのであれば、後は山に向かって登るだけです。
だれの人生でも谷であり続けることなんてありません。必ず希望の光はあります。しっかりと自身と向き合い、人を頼って見て下さい。


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