Filecoin(ファイルコイン)の先物（IOU）を扱う取引所とは？

将来的に交換してくれる先物トークン

もう間も無くメインネットが公開されるFilecoin(ファイルコイン)ですが、実はすでに取引されているものがあります。

これはIOUと言って簡単に言うと借用証明書のことです。

本来はまだ上場前で世の中に出ていないので購入出来ませんが、このIOUを取引所が発行することで、上場後にその現物トークンを手に入れることが出来るのです。

これがFilecoin(ファイルコイン)でも行われていて、上場後に6ヶ月以内に引き換えると言っているFIL6

多くの取引所が扱っているFILという名称も基本的には6ヶ月引き換えのFIL6で、他にも3ヶ月以内に交換するFIL3や1年のFIL12,最長ではFIL36まであります。

扱っている主な取引所をご紹介しますが、名の知れた大手の取引所も扱っています。

価格は10/9時点です。

この他にもいくつもの取引所が扱っています。

これを見ると各取引所において差額があり、アービトラージが可能のようにも見えますが、これはあくまで取引所が発行するIOUなので移動が出来ません。

あくまでその取引所内で売買することのみが可能なだけです。

Filecoin(ファイルコイン)のローンチ後に保有しているIOUトークンと交換してくれるわけです。

その期間が後の数字です。

では、なぜこのようなことが行われるのかというと、それだけFilecoin(ファイルコイン)に対する世間の注目度が高いからです。

単なる暗号通貨としてではなく、その基幹システムであるIPFSがインターネットの概念を変える新たな手段となったとしたらその影響は計り知れません。

今年に入り、DeFiなどにより市場は少しずつ活気を取り戻しているようにも見えますが実際に参加者は少なく、どこの取引所でもユーザー獲得に苦戦しています。

そこでキャンペーンなどして囲い込みを狙うのですが、その手段がこのようなIOUによるトークン発行になります。

人気がある、注目度が高い上場銘柄の活用です。それだけFilecoin(ファイルコイン)の注目度が高く、幾つもの取引所で扱われる理由でしょう。

多くの取引所でマイニングにも参加しているFilecoin(ファイルコイン)

このIOUトークンを発行している取引所の多くがマイニングにも参加しています。
なぜなら発行しているトークンと現物トークンを交換するためには仕入れなくてはならないからです。

Filecoin(ファイルコイン)の価値が上がれば上がるほど交換に必要な単価は上がりますので、いかに安く、事前に集められるかが取引所の課題でしょう。

そのため、大手のマイニングファームに参加して自社でFilecoinを得られるようにしているわけです。

ここがFilecoin(ファイルコイン)の価格上昇に期待できる要因の一つにもなります。すでに配布している分を確保する必要があるので需要に対して供給が足りなくなるのです。

IOUトークンの参加は注意が必要

最後に知っていおいていただきたいのは、あくまでこれは取引所が発行する借用証明、つまり独自発行しているものです。

そのため、取引所に何かあった場合、どこかが保証してくれるわけではありません。発行しているProtocol Labsに言えば解決するものではないのです。

取引所の信用で買うわけですから購入する場合、その辺りのリスクを考えてからご参加ください。

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