コロナ特集

【新型コロナ】新興国での最新状況

新興国でのコロナ蔓延が懸念材料に

欧米各国が経済再開へ動き始めるなかで、新興・途上国で新型コロナの感染が急増している。新規感染者数は5月上旬に先進国を逆転し、8日には1日5万人を超えた。

ロシアは感染者数が連日1万人を超え、ブラジルは1日の死者数が米国に次いで世界2位となっている。新興国、途上国各国では、脆弱な医療体制にもかかわらず、貧困層の不満を抑えるため経済再開を急いでいる国も多く、感染爆発の懸念が高まっている。

既に新興国からの資金流出による通貨安も起こっているが、財政基盤が不安定な新興・途上国の感染拡大は、世界経済へのリスクにもなりかねない。現在の主要新興国での新型コロナの状況をまとめてみた。

ロシア:5月12日 アメリカについで世界2位に

ロシアでは新型コロナの感染者数が242,200人(14日時点)を超え、アメリカに次いで世界で2番目に多くなった。ロシアでは1日の新規感染者数は12日時点で、10日連続で1万人を超えた。感染者の中には、ドミトリー・ペスコフ大統領報道官も含まれていると、地元メディアが報じている。

ロシアでは、4月30日にミハイル・ミシュスチン首相が新型コロナを発症していることが明らかになっている。プーチン大統領は前日11日にロックダウンを緩和したばかりで、12日からは工場や建設作業員が仕事を再開した。ロシアは原油安による財政悪化が直撃し、ルーブル安にもつながっている。

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ブラジル:5月13日

ブラジルでの新型コロナの感染者は190,137人を超え、ドイツに続きフランスも抜き、世界で6番目となった。累計死者数も13,240人を超えた。

経済活動の早期再開を求めるボルソナロ大統領は「人々は仕事に戻らなければならない」と述べ、外出自粛の解除を主張する。経済や政治の混乱が嫌気され、通貨レアルは過去最安値を更新した。

北部の貧しい地方でも感染者数が増大しているが、検査態勢が十分ではなく、表面化していない感染者も多いと見られ、実際の感染者数は既に倍以上になっている可能性もある。リオデジャネイロ州や北部アマゾナス州では集中治療室の稼働率は100%に近く、医療崩壊の瀬戸際の状態にある。

新型コロナ感染拡大が勢いを増しており、各市や州の首長は規制強化に動いている。状況が最も深刻なサンパウロやリオデジャネイロは5月31日まで封鎖措置を延長したが、経済的打撃を和らげるため職場復帰を推進しているボルソナロ大統領は、そうした規制に未だに反対の姿勢を崩していない。

コロナ対策に失敗する国は、アフターコロナの時代、長らく元のような成長には戻れず、低迷する国も多いだろ。

アフリカ:5月8日時点

WHOによると、アフリカでの新型コロナの感染者は51,000人を超え、約2,000人が亡くなり、今後も増えることが懸念されている。

サハラ砂漠以南のアフリカを中心に、全く対策が取られなければ、最初の1年でおよそ4人に1人が感染し、最大で19万人が死亡するおそれがあると述べている。

アフリカのおよそ3分の1の国では、すでに地域の共同体での感染が広がっていて、今後4週間から6週間で感染のピークを迎える可能性があるとしたうえで、流行は今後数年間続くおそれもあり、検査や追跡、それに隔離などが必要だと述べ、各国政府に対し、対策を急ぐよう呼びかけた。

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南アフリカ:5月14日時点

感染者が12,000人を超え、アフリカで最も深刻な状況にある南アフリカでは、保健省の諮問委員会のカリム議長が記者会見で、南アフリカの感染のピークは、ことし7月下旬から9月上旬までの間に来ると予測している。

さまざまな研究が行われているが、感染者の数は数十万人から数百万人になる可能性もあると指摘している。

インド:5月12日

インドでの新型コロナの感染者は78,121人となっている。モディ首相は、新型コロナの感染拡大が続く一方、長引く外出制限によって経済への打撃も深刻化しているとして、外出制限を一定程度緩和し、日本円で28兆円規模の経済対策も行って、経済の回復に取り組む姿勢を強調した。

インドの2018年時点での人口は13億5,300万人で、世界では中国に次いで2位だが、早々に中国を抜き、世界1位となることが予測されている。

しかし、インドは中国のような経済急成長にはなく、多くの国民は貧困層であり、劣悪な生活環境にある。その中での外出規制緩和は非常に危うい取組であり、長期的な成長を妨げる恐れもある。

インドネシア:5月12日

インドネシアの新型コロナの感染者数は5月14日時点で15,438人となっている。新型コロナに感染した国内の死者数は1,028人で、1,000人を超すのは東南アジアで初めてとなった。インドネシアで初めて感染が確認されたのは3月2日で、近隣国より遅かった。

しかし、対策の遅れと脆弱な医療態勢が影響し、感染者や死者の数は増え続けている。人同士の接触を減らすため、大都市で4月から大規模な移動・活動制限を導入したが、政策ミスが密集をつくり出す事態も繰り返され、感染拡大を止めることができない。

世界最大のイスラム国のであるインドネシア。23日まではラマダンの最中であり、宗教行事が及ぼす影響も懸念される。

イラン:5月11日

イランの新型コロナ感染者数は5月14日時点で112,725人となっている。新型コロナ感染が中東でいち早く拡大したイランで、再び新規感染者が増加傾向に転じている。

4月中旬から首都テヘランなどで段階的に経済活動が再開されたことで、市民の警戒が緩んだ影響が大きい。感染防止対策の当局者からは活動再開は時期尚早だったかもしれないと懸念の声も出ており、経済再開と新型コロナ抑え込みとのバランス感覚は非常に難しい。

イランは世界6位の原油輸出国であり、需要減による原油価格の暴落がイランに二重の苦しみを与えることになっている。

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