コロナ特集

【特集】新型コロナのヨーロッパ最新状況

ヨーロッパコロナ

新型コロナウイルスの現在の蔓延の中心地はヨーロッパになっている。

3月23日時点でのイタリアの感染者は59,138人と中国の81,426人に近づき、死者数は5,476人で、中国の3,153人を大きく超えている。

スペイン:28,768人
ドイツ:24,873人
フランス:16,044人
スイス:7,245人
イギリス:5,741人
オランダ:4,216人、
これ以外でもヨーロッパの7カ国で感染者数が1,000人を超えている。

今ヨーロッパで何が起こっているのか? 最新の状況をお届けする。

ECB:7,500億ユーロの緊急量的緩和を実施

欧州中央銀行(ECB)は、3月18日、7,500憶ユーロの緊急量的緩和実施を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響が心配される中、金融市場の不安定化および今後のユーロ圏経済の悪化に対抗する。

新たな資産購入プログラムとして、「パンデミック緊急購入プログラム(Pandemic Emergency Purchase Programme:PEPP)」を開始し、民間および公的部門の有価証券を購入していく。期間は2020年末までとするが、それ以降も新型コロナウイルスの危機段階が終わったと判断されるまで継続される可能性がある。

同プログラムでの購入対象は、既存の債券・国債の購入プログラム(APP:asset purchase programme)で対象とするすべての資産カテゴリを含む。

尚、ECBは、市場の安定につなげるべく、各国国債の購入については、PEPPによる資産購入を柔軟に運用していく方針を示しており、国債購入額を機動的に変えると見られるほか、民間企業の社債購入プログラム(CSPP)下での適格資産の範囲を拡大するなどの方針も示している。

声明の中で、ECBは、ユーロ圏のすべての市民を支援するという役割を果たすために「必要なことはすべてやる」としたうえで、今後資産購入の規模や構成について必要な限り調整する準備があると表明。自主規制として設けている制限についても必要に応じて見直す考えを明らかにしている。

債券市場に要注意!

債券市場では、欧州を中心に世界の国債が下落している。英国やフランス、イタリアなど各国が新型コロナウイルス対策の財政支出計画を発表したことを受け、市場は供給急増に身構えている。

新型コロナのパンデミックによる経済的影響を和らげるための景気刺激措置の原資として、各国が国債を増発する見通しを投資家は織り込みつつある。

イタリアの 10年債利回りは一時64ベーシスポイント上昇し、ドイツ30年債の利回りはプラス圏を回復した。欧州中央銀行がイタリア市場に介入しているとの報道を受けてイタリア債は下げを縮め、10年債利回りは42bp上昇の2.77%と一時の2.99%から低下した。
EU全体で移動規制が!

EU各国首脳は17日、域外から外国人の入国を30日間、原則禁止することで合意した。これを受け、各国政府が入国禁止の措置を講じる。EUを離脱した英国やEU未加盟のノルウェーやスイスなども対象となる。EU各国の国民や、長期滞在者、医療従事者の移動は認められる。

ドイツ:メルケル首相は自宅隔離

ドイツのメルケル首相は自主隔離に入った。同首相は20日、細菌性肺炎の予防接種を受けたが、担当医師の新型コロナ感染が分かったため自宅隔離を決めた。そしてドイツでは2人を超える人数の会合を禁止した。

イタリア:工業生産停止

イタリアでは今後15日間、ほぼすべての工業生産を休止する。コンテ首相は21日遅くの会見で、スーパーマーケットや薬局のほか、銀行や郵便局は営業を続けると説明した。また、北部のロンバルディア州でジョギングが禁止となるなど、当局は新型コロナ封じ込め対策を強化した。

イタリア:医療崩壊

イタリア国内で最も感染が深刻な北部ロンバルディア州では病院がパンク状態になり、集中治療室では患者の選別が行われている実態が現地報道で明らかになった。

感染の震源地となった同州ベルガモの総合病院の医師は欧州メディアの取材に「病床がいっぱいで患者を断っている。院内の別の場所で人工呼吸器を装着して待機させ、移送させる。周囲の病院は同じ状態で、遠くに受け入れ先を探すしかない」と語った。患者への付き添いは認められておらず、家族の看取りがないまま亡くなる患者も多い。

» 新型コロナウイルスがなぜイタリアで広がったのか?

スペイン:実際の感染者数は報告より多い!

スペインメディアによると、23日時点での死者数は1,772人で、感染者は約28,768人となった。世界の死者数の13%を占める。スペインでの致死率は6.15%で、中国の4%よりは高いがイタリアの8%を下回る。

スペインの保健当局の担当者は20日「コミュニティー単位での感染拡大が起きている恐れがある。実際の感染者数は報告よりおそらく多い」と語った。同国は外出制限令を出して拡大に歯止めをかけようとしている。

フランス:4万人が検挙!

新型コロナウイルスの感染を防止するため外出禁止措置がとられているフランスで、およそ4万人が警察に検挙され、罰金を科された。フランスでは、今月17日から原則外出が禁止され、生活必需品の買い出しなど必要不可欠な理由以外の外出が禁止されている。しかし、フランス内務省によると、これまでにおよそ87万人が街頭などで警察から聴取を受け、不必要な外出だとして38,994人が罰金を科された。

ドイツ:低い致死率

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、ドイツの致死率が低水準にとどまっている。23日時点の感染者は24,873人に達したが、死者は94人。致死率は0.37%でイタリアの9.25%、中国の4%に比べてかなり低い。1日最高30,000件のウイルス検査が可能な医療態勢などが背景にあるとみられる。

「全国に研究施設があり、すべてが高い検査能力を持つ。1月からウイルス検査に必要な情報や資材を提供してきた」。ベルリンにあるシャリテ病院のドロステン教授は3月9日の記者会見で、低致死率の要因として検査態勢を挙げた。

連邦検査医師会の担当者は取材に対し1日に2~30,000件の検査が可能」と説明しており、国内で新型ウイルスの検査ができる施設は200〜300カ所で検査は無料となっている。ドイツで浸透する、かかりつけ医の存在も大きく、電話相談で感染が疑われれば、検査施設を紹介する仕組みも功を奏している。

今後の見通しは?

ドイツでの致死率の低さは日本と同様の国民性、充実した医療にあることは間違いない。
それ以外の国々の感染者増加は死者数の大幅増加に繋がる事が予想され、ヨーロッパ経済は今後、相当な落込みが予想される。

経済が停止した状況の中、失業率が大幅に増加することになり、移民に対しての差別行為がエスカレートする可能性も高く、デモ、テロが多発化することも予想される。

南欧諸国の国債買い支えによりECBの緊急量的緩和での7,500億ドルが溶けてしまうことになれば、ドイツ、フランス、北欧諸国などからの反発も必死となり、EU自体の崩壊リスクも高まる。

安全資産へのドルへの逃避が続くことでユーロ安は当面続くと考えるのが正しいのではないか。

そしてドイツ銀行に関するニュースには細心の注意が必要となる。万が一、破綻するようなことがあれば、ヨーロッパ全域の金融システムを破壊し、それは当然世界に飛び火することになるからである。

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チャーリーTAKA
チャーリーTAKA
日本を代表する投資家兼実業家でもあり、グローバル・チーフ・ストラテジストとして活躍中。
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