コロナ特集

【アフターコロナ 】途上国で新型コロナが広がる

途上国で新型コロナが広がる

新型コロナの世界での感染者が5月10日で400万人を超えた。アメリカやヨーロッパ各国が経済再開へ動き始めるなかで、新興・途上国で新型コロナの感染が急増している。新規感染者数は5月上旬に先進国を逆転し、8日に1日5万人を超えた。

ロシア・ブラジル

ロシアは感染者数が連日1万人を超え、ブラジルは1日の死者数は米国に次いで世界2位となった。ロシア、ブラジルでは、本当にあっという間に感染が拡大していると、感染者推移数のグラフを見ても感じさせられる。

脆弱な医療体制にもかかわらず、貧困層の不満を抑えるため経済再開を急いでいるため、さらなる感染爆発の懸念も高まっている。財政基盤がもともと不安定な国々、新興・途上国の感染拡大は、世界経済への大きなリスクになると考えるべきだろう。

先進国で新型コロナが収束しても、新興国、途上国で広がりが続けば、世界経済はもとに戻るどころか、長期間低迷することは避けられない。

債権デフォルトのリスクも拡大

新興国各国は過去10年に多額の借金を積み重ねている。国家、企業共に巨額な借金を積み重ねている。マイナス金利が世界中で広がる中、高い利回りを求める資金が世界中から新興国、途上国、それらの企業に集まった。

現在はそれらの債権が売られ、新興国、途上国から資金が逃げることで、既に新興国通貨は大きく下落しているが、更にもう一段下落を想定すべきである。

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なぜ感染拡大が止まらない?

先進国は4月上中旬から4割以上減少しているが、新興・途上国は拡大が止まっていない。ロシアは病院や軍で集団感染が相次ぎ、9日まで7日連続で新規感染者数が1万人を超えた。政府系研究機関は感染源の64%が病院に集中すると指摘している。

年初は1.79円だったロシアルーブルは、5月10日時点では1.45円まで20%ほど下落をしている。

ブラジルも新規感染者が1万人を超えており、1日あたりの死者数は米国に次ぐ2位で推移している。サンパウロなど大都市の貧困街では、外出自粛令を無視して営業を続ける店も少なくなく、こうした地域が感染拡大の温床となっているという。

感染リスクと今の生活のどちらを優先するのか?

貧困層が多い国々では、コロナに感染する前に食べるものがなく死んでしまう。そうならないためにリスクが有ることを承知の上で、今のお金を稼がざるをえない。

そんな選択をしている人が大多数だろう。中南米各国がベネズエラのような、ハイパーインフレに陥るリスクが目の前に迫っていると考えられる。年初は27円だったブラジル・レアルは、5月10日の時点で18.6円と30%以上も下落を続けている。

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アフリカも新型コロナ急増が懸念

WHOによるとアフリカでの累積の新型コロナ感染者数は4万人超で、死者数は約1,300人だが、対策をとらなければ、1年間で最大4,400万人が感染して、同19万人が死亡する恐れがあると指摘している。現状でも検査すら行えない人が大多数だろうし、感染者数は一桁、下手をすれば二桁違う可能性もあるのではと懸念される。

とくに南アフリカやカメルーンの感染拡大に警鐘を鳴らしているが、南アフリカランドへ投資をする日本人投資家、FXをされる方も多いだろうし、ランド下落リスクへの対応を厚くする必要もあるだろう。年初は7.8円だった南ア・ランドは、5月10日の時点で5.8円と25%以上も下落を続けている。

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医療崩壊リスクは先進国より格段に高い

新興・途上国は先進国に比べて公的な医療体制が圧倒的に脆弱である。感染拡大が医療崩壊、ひいては死者の増加につながるリスクも高い。医療従事者が先進国と比べて相当負担がかかる医療現場にあると思われ、医療従事者の感染拡大により即座の医療崩壊、更に感染の再拡大という悪循環も考えられる。

WHOによると公的医療関連支出は、途上国は国内総生産(GDP)比で3%と、先進国の8%を大きく下回っている。感染拡大が目立つロシアやブラジル、イラン、インド、メキシコはいずれも世界平均(6%)を下回っている。ワクチンが世界中に配布されるまでは新興国・途上国での新型コロナが収まるとは到底思われない。

東京五輪中止もやむを得ず

スポーツ精神に則るのであれば国々の間での不公平などあってはならないわけであり、今の時点で東京五輪の来年の中止を決定することが、世界中から称賛される判断になるのではとないだろうか。

オリンピックの主役はアスリート達であるはずが、商業主義化が加速する現在のオリンピックは、アフターコロナの今、あり方そのものを見直されるタイミングが来ているのではないだろうか。

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チャーリーTAKA
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日本を代表する投資家兼実業家でもあり、グローバル・チーフ・ストラテジストとして活躍中。
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