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ハリス氏が副大統領候補になり米選挙戦は?

予定通りの選択?

11月のアメリカ大統領選挙で野党・民主党のバイデン前副大統領は、副大統領候補に女性で黒人のカマラ・ハリス上院議員を選びました。ハリス氏は55歳で、父親はジャマイカ出身、母親はインド出身で移民の2世として生まれ育ちました。

バイデン氏は声明で、ハリス氏を選んだ理由について、「新型コロナによる人々の痛みを理解し、国を1つにまとめることができる」と指摘するとともに、ハリス氏が人種間の格差の問題に取り組んできた実績などを高く評価したとしています。

今日はハリス氏が副大統領候補になったことで、このあとの展開がどうなるか?を予測してみたいと思います。

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トランプ批判の先頭に立つ!

副大統領候補に指名されたことを受けてハリス氏はツイッターに「バイデン氏はアメリカ国民を団結させることができる。彼を私たちの最高司令官にするために全力を尽くす」と投稿しています。

ハリス氏の昨日の演説では、新型コロナへの対応が誤っているとしてトランプ大統領を痛烈に批判し、バイデン氏への政権交代の必要性を訴えました。

トランプ大統領が新型コロナ感染拡大を真剣にとらえなかったため、米国民を危険にさらしたほか、米国が人種間あるいは社会的な不公正の問題と戦う中で、トランプ氏は米経済を危機に陥れたとも指摘しており、トランプ批判の全面に立つ役割を果たしていくことが予想されます。

対するトランプ大統領の反応は?

カマラ・ハリス氏について、トランプ大統領は「最も意地悪」かつ「最も不愉快」な人物だと酷評しています。その一方で2011年と13年にトランプ氏がハリス氏に合計6,000ドルの選挙資金を寄付していたことが、カリフォルニア州の記録に残されています。ハリス氏の報道担当はこの6,000ドルについて、同氏は15年に中米を支援する非営利団体に寄付したと語っています。

トランプ大統領にとっては、理論的に問題を徹底的についてくるハリス氏は最も苦手な相手だと言えるかもしれません。選挙戦を通じて、対立候補のトランプ陣営に対する攻撃力が倍増したということは間違いありません。

ハリス氏は、自伝の冒頭に「トランプ当選の瞬間」の悔しさを持ってくるなど、トランプ大統領との正面からの対決をしてきた人ですので、対トランプ対策はハリス氏が全面的に請け負っていきそうです。そして相手への誹謗中傷を言うだけの自己中心的なトランプ大統領と比較し、理論整然と問題を追求し続ける黒人女性の元検察官という立場も明確で、有色人種層、女性層を確実に囲い込むことになるでしょう。

ハリス氏の経歴は?

ハリス氏はカリフォルニア大学のロースクールを卒業後、検察官となり、2011年からの6年間は女性として初めて、カリフォルニア州の司法長官を務めました。ハリス氏はみずからを「革新的な検察官」と呼び、薬物犯罪で逮捕された若者を収監せず職業訓練などで更生させる施策に取り組んだほか、警察官にボディカメラの着用を義務づける警察改革などを進めてきました。

2016年にカリフォルニア州の上院議員に選出され、現在は1期目ながら民主党若手議員として評価されています。トランプ政権の強硬な移民政策を批判し、政権が廃止を求めている不法移民の子どもに対する救済制度を維持するべきだと訴えています。

大統領選挙では去年1月に民主党の予備選挙に立候補し、討論会でバイデン氏の人種問題を巡る過去の発言や政策を厳しく批判して一時、支持率を上げました。これによりバイデン氏との不仲説も不安視されていましたが、最終的には一番無難な副大統領候補を選択するあたり、凡庸なバイデン候補だからとも言えますね。

限りなく大統領に近い副大統領

ハリス氏は検察官や司法長官としての経歴を評価される一方、抜本的な警察改革は実現できていないという批判もあり、その後の予備選挙では伸び悩んで撤退を決め、バイデン氏支持を打ち出していました。

仮にバイデン氏が選挙戦を通じて健康であり、仮に当選した後も十分に健康であったとしても、歴史上まれに見るような「限りなく大統領に近い副大統領」としてハリス氏を重用する可能性が大きいと考えられますし、この部分への期待は大きいです。

実際の政治中枢はハリス氏中心に回っていくということも充分に考えられます。そして左派のサンダース議員と中道のバイデン氏の政策合意が、これで強固になると考えられます。

ライス氏の動向にも注目

スーザン・ライス氏が副大統領候補から外れたことで、彼女がバイデン外交の中核として登場する可能性が出てきています。自由陣営の結束、国際的なサプライチェーンの再建、そのための中国との関係の調整。通商問題と人権問題の切り離しをライス氏であるからこそ、スムーズに進むことも期待できますし、これ以外の女性副大統領候補達も閣僚として参画することで、アメリカの政治の色というものが今回の選挙後、かなり変わってくるように思います。

現政権はトランプ大統領という裸の王様をとりあえず神輿の上に乗っけておき、それを利権として活用する目先の自己利益中心者だけで廻っているのが事実だと思いますし、これがアメリカの成長を遅らせ、米中関係を必要以上に悪化させました。

BLM運動の予想外の展開の中で、アメリカという社会は確実に時間軸を先へと進めることになりました。ハリス氏はその象徴となる人物ですし、今のところ、金融市場は前向きに受け止めているようです。

選挙本番まではまだ80日あります。どのような結末になるかは、トランプ大統領だからこそまだわかりませんが、バイデン候補ができるだけ全面に出ず、目立たぬように居続けることで、逃げ切れる可能性は確実に高まったと感じられます。

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チャーリーTAKA
チャーリーTAKA
日本を代表する投資家兼実業家でもあり、グローバル・チーフ・ストラテジストとして活躍中。
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