7月10日の日経平均は240円ほどの下落となりましたが、そろそろ一度調整場面が来ると考えておくべきでしょう。今日は新型コロナの世界での感染拡大状況と、新型コロナが心理的にどのような影響をもたらせているのかも考えた上で、短期的な市場変化を推測してみたいと思います。
ブロークンハート症候群とは何か
ブロークンハート症候群とは、精神的ストレスを原因とする心臓疾患のことを言います。
ブロークンハート症候群の症状とは?
ブロークンハート症候群は、「ストレス心筋症」「たこつぼ症候群」とも呼ばれ、心筋が弱って胸の痛みや息苦しさなどの症状が出ます。
心臓発作に似ていますが、血管が詰まることではなく、ストレスによって誘発され、まれに死に至ることもありますが、大抵の場合は数日から数週間で回復します。新型コロナの流行による「心理的、社会的、経済的ストレス」と関係している可能性があると推定され、そうしたストレスの原因としては、「隔離措置や社会的交流の欠如、厳格な物理的距離確保のルール、生活に対する経済的影響」が上げられています。
アメリカで急増するブロークンハート症候群
新型コロナによる精神不安に陥る人は世界中で急増していますが、米では「ブロークンハート症候群」の症例が増加しています。
新型コロナのパンデミックにより、新型コロナ以外の死者も確実に増えており、パンデミックが生じさせたストレスのためにストレス心筋症で死亡する患者も急増しているということです。
来年以降に数字も出てくるでしょうが、2020年の死亡者が例年よりどの程度増加をするのか?増加数の中での新型コロナでの直接の死者を除いた分の多くは、コロナ関連の病気での死亡と考えられると思います。
医療崩壊は様々な国で起こりましたが、再度の感染拡大ではこの点も注意すべきでしょう。

日本でもコロナ鬱について度々ニュースとなりますが、世界でも同様に新型コロナによる精神疾患は急増しており、投資に対する心理的な売り圧力にもつながるリスクがあります。
SNSでの記事拡散による売り圧力も
SNSでは日々、新型コロナに関する膨大な記事が投稿されています。その中には新型コロナに対する恐怖、不安、自粛疲れなど、いわゆるメンタルヘルスに関するものが少なくありません。
当初は新型コロナに関する啓発的な情報や感染対策の手法など前向きな話題から始まり、次いで自粛やソーシャルディスタンスによる日々の生活の不便さなどに関心が移りました。
ところが最近では心身の不調や将来的な不安、心配などのテーマが多く、沈鬱ムードが高まってきているのです。
昨日の日経平均をみても、午前中は前日比よりも高くなっていたものが、新型コロナの新規感染者が243人と過去最高になったことがTwitterでもあっという間に拡散され、投資家心理が一気に悪化し、時間の経過とともに下げが拡大しました。

深刻な実体経済
堅調な株価とは裏腹に実体経済はかなり深刻であり、総務省が発表した5月の完全失業率は2.9%と2カ月連続で上昇したほか、就業者数も前年同月比で76万人も減っています。
加えて、契約上は雇用されていても、実際には仕事がない休業者は400万人を超えると推定されています。これは日本全体の就業者の約6%に達する数字であり、家庭の支出は大幅に継続的に絞られることになります。
そして九州を中心とした豪雨は、新型コロナで被害を受けた各種事業者に追い打ちをかける形となり、多くの被災者の心を折ることになっています。

調整局面への対応を
上昇が続いた新興市場を中心とした株価の上昇ですが、マイナス心理面が強く意識されることで、一度このあたりで少し調整局面になるのではないかと予想しています。
大きく下げるか、短期的な下げで終わるかについては、ナスダック市場の状況によって変わると考えています。かなり過熱気味のナスダック市場、FAANGを中心としたTEC株が継続して底堅い動きを見せれば日本株は短期的な下げとなるでしょう。
昨日のナスダック市場も過去最高値を更新して高値引けしました。しかしこのところの大きな上昇に対して利益を確定させる動きが増えれば急落する場面もあり、そうなれば日経平均も今よりも1,000円〜2,000円程度下げることも充分にありえます。
ただし個人的な見解を言えば、今回の下げはそれほど大きなものではなく、過剰流動性資金は継続的に入りますので、押し目買いがはいることで下げは継続せず、本当の大きな下げは秋にやってくると考えています。

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