新型コロナにより世界の多くの国、都市では移動制限が行われています。
都市封鎖でどのようなことが起こるかといえば? まずは感染地域からの人が流出します。これは現在の日本でも既に起こっています。老人ホームでの大規模感染が起こります。これも今後日本中で多発化しそうです。医師・医療従事者の大規模感染が起こります。
これにより医療崩壊リスクが格段と高まります。スーパー従業員の大規模感染が起これば生活基盤が崩壊することになります。物流作業員の大規模感染が起これば、物流崩壊が起こります。今日はエッセンシャルワーカーについて特集します。

エッセンシャルワーカーがコロナを封じ込める
ヨーロッパでは、新型コロナウイルスの感染拡大で患者の急増による医療崩壊を防ごうという努力が続いています。フランスでは、重症患者を感染者の少ない地域に移したり、別の地域の医療従事者が感染者の多い地域で対応にあたるなど、大規模なオペレーションが行われています。
エッセンシャルワーカーを守る仕組みを
エッセンシャルワーカーを守る仕組みが日本でも急務です。 エッセンシャルワーカーとは、新型コロナ蔓延の中で、社会生活を支える仕事に従事している人たちのことを言います。
最も過酷な状況で働いているのは、間違いなく医療従事者や介護施設職員です。そして生活必需品の製造者、スーパーの従業員、物流業者 学童施設の職員などもエッセンシャルワーカーに入ります。
エッセンシャルワーカーの反乱
Amazonというのは改めて凄い会社だと感じます。株式市場の混乱、暴落関係なしで株価はコロナ前の株価を超えています。しかし、物流倉庫で働く従業員の環境は劣悪で、ジェフ・ベゾスが先日物流倉庫を訪問した時には従業員の抗議が起こりました。
しかし、それに対しての対応も素早く、10万人の募集を行い、この枠は即座に埋まり、追加で75,000人採用も決定しました。アメリカの優良株の強さを感じます。
米 エッセンシャルワーカーの死亡率が高い!
アメリカではアフリカ系アメリカ人の死亡率が突出して高くなっています。原因としては持病を持つ人や肥満の人が多いのも一因になっていますが、スーパーやデリの店員などに従事するエッセンシャルワーカー率の高さも関連しています。
法務リスクも浮上
エッセンシャルワーカーの安全確保が重い課題となっています。 ニューヨークでは、地下鉄職員や警察官、スーパー店員などに感染が拡大しています。そしてこの欠員を埋める采配が難しい状況になっています。
さらには感染死した従業員の遺族が会社を訴えるなど、法務リスクも浮上しています。これは今後日本でも同様のことが起こることは予測できます。生活インフラを維持するため現場では手探り状況が続きます。
コストコの対応が素晴らしい
世界各国で過度な買い占めが問題となっていますが、コストコはアメリカ国内では、エッセンシャル・ワーカーに優遇措置を導入しています。 医師や看護師、救命士といった医療従事者、警察や消防隊員に対し、毎朝開店後、真っ先入店できる優遇策を実施しています。既にその前の段階で高齢者等に対しての優遇策も行っています。
エッセンシャルワーカーはどうなるのか
日本ではエッセンシャルワーカーに対してのいわれもない対応もでてきています。配達員に対して “トラックでコロナを持ち込んでくるな!” と罵声を浴びせたり、アルコール消毒液のスプレーを突然かけられるといった被害も出ています。
トラック運転手が配送先で暴言や悪い対応をされるケースが相次いでいます。物流を途絶えさせない使命感を持つ人に対し、感謝の心を持てない人たちがいる。新型コロナによる移動規制で、人の心が病んでいきます。新型コロナはこのような形でのリスク・犯罪も拡大させるわけなのです。

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